Contax G1 
Snap Base (L39)
Contax G1 SnapBase + Color Skopar 21mm F4
Sigma 14mm F3.5 (Nikon F mount)
はっきり言うが、ニコンボディで使用したほうがはるかに使いやすい。
Vivitar 20mm F3.8 (Nikon F mount)
前玉が大きすぎて電子距離計がケラれ作動せず。
Helios-40 85mm F1.5 (Zenit mount)
ちょっとつけてみたかっただけである。
Mir 20mm F3.5 (M42 mount)
使えなくはない。しかし重い。
京セラがカメラ事業から撤退した(2005.4)。
Contaxブランドのカメラは横目で睨むだけの存在だった。しかし無くなるとなれば俄然興味が湧いてくる。このところの市場価格の下落についても気になるところだ。
とはいえ、いまさらContaxでシステム構築を企む気力は無いし、ツァイス神話を信仰する気もさらさらないのである。
最近の撮影スタイルをカメラの出動回数の点から考察すると、ボロボロのBessa L に Color Skopar 21mmでスナップというパターンが最も多いことが発覚した。次点はリコーのGR-1。
このところ広角へのインフレーションが確実に進行しており、Tamronの17mm、さらにはSigmaの14mmにも手を出してしまっている。かつては21mmというと超広角に感じたのが、最近ではスナップの標準レンズという感覚なのだ。
Bessa L にColor Skopar 21mmの組み合わせは気に入っており、ファインダーをつけずに適当に撮るのが楽しい。

しかし、強いて言えば、Bessa L でのスナップはスピード感の点で不満が無くはない。
顧みるにGR-1の出動が多い理由は、もちろん写りが良いのは言うまでも無いが、ボディが小さく軽いのみならずAEでありオートローディングであるから片手で操作できるという点が、大きい。


21mmをこの気軽さで使えるカメラの筆頭は、やはりGR-21だ。しかしリコーは既に銀鉛カメラから撤退し、生産が中止されたGR-21の中古価格は新品のそれと変わらず相当高い。Color Skopar 21mmをAEとオートローディングで使うとなればHexar RF。これも既に生産中止。最近安くなったとはいえ、そこそこの値段...


そんなことを考えていたときに京セラ撤退のニュースがあり、閃いた。


Contax G1。発売時の大騒ぎとは裏腹にAF性能への批判が相次ぎ、2年後にはG2が発売された。現在の中古価格は気の毒なほど安い。しかしこのカメラ、AFを除けば意外と良いボディではないのか。


G1にライカマウントのレンズを付ける... フランジ・バックはそれほど長くないだろうから、マウント部分を付け替えればよいのである。もちろん距離計との連動はなくなるが、広角専用と考えればライカマウントでAEかつオートローディング機が出来上がるという寸法だ。


Screw Worldという工房がContax G1のライカマウントへの改造をおこなっていることは既に知っていた。
早速メールで詳細を確認し、格安で入手したG1ボディを送ると、なんと3日目には改造済みボディが送り返されてきた。仕事がはやい!


送り返されてきたボディをみると、マウント部が綺麗にライカスクリューに取り替えられている。内側を見るとレンズのお尻部分が干渉しないように加工されている。こうしないとColor Skopar 21mmは装着できないらしい。レンズをつけるとネジの位相はぴったりと合った。マウントの精度は良いようだ。
その他はノーマルのG1と変わりはない。露出制御はTTL・AEで補正も簡単にできるし1/2000秒もある。試写の結果、露出が綺麗に揃ったネガができた。ピントも問題ない。


このボディが威力を発揮するのは、広角レンズを装着しノーファインダーで撮影をする時だ。G1には電子距離計が付いているから、レンズと連動しないが単体距離計としては使える。シャッターボタン半押しで測距スタート。
測距結果はボディ上面の液晶に示される。1cm単位で表示されその精度はよい。被写界深度が稼げない場面や近距離撮影時に便利である。ちなみにColor Skopar 21mmは最短撮影距離50cmだが、この距離はBessa R ではレンジファインダーに連動しない。G1で50cmを測距し撮影してみたが、ぴたりとピントが合った。


しかしなんといっても、コンパクトカメラのように片手だけでカメラを持って撮れるのが小気味良い。私見だが片手で操作できるというのはスナップカメラの重要な要件だと思う(この点でBessaやLeicaはスナップ用として失格である)。


残念な点がひとつ。測距のためAFモードにしておくと、しばしば測距エラーになること。こうなってしまうとシャッターがロックされ再度ボタンを押し直さなければならない。やはりここでもAFの性能が問題なのである。実に鬱陶しいので普段は∞モードにセットしている。

その他はこれといって欠点を感じない。まあ上の点だけでも充分ダメカメラと言えるかもしれないが、デザインの美しさ、仕上げの良いチタンボディの冷たい感触... 
改造しておいて言うのもなんだが、G1は良いカメラである。技術的にはこれより退行しているカメラが新製品として受け入れられているのは、皮肉な状況だと思う。
BACK
main
camera
RF
>>
>>
CONTAX G1 SNAP BASE